阪急バス路線物語(BLOG ver.)

阪急バス・阪急田園バスが運行する京阪神地区を中心に、「バス停」とその風景を撮り続けています。

7001 波豆(はず)

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 宝塚市波豆字湯谷西掛にある停留所。武田尾線の一部便はここを起終点としており、普明寺橋西側にある「キッチン千苅」駐車場で折り返している


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 大原野に向かって撮影。

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 標柱は三田方面1本のみで、東部方面も兼用している。標柱自体は阪急バスからの譲渡品か。

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 停名表示板と時刻表。「神姫 阪急田園 バス 共同のりば」の標示もある。

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 停留所に隣接しているのが、波豆八幡神社。

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 波豆八幡神社では、毎年1月19日には厄除まつりがおこなわれる。旧西谷村からだけでなく、隣の旧中谷村や六瀬村(現在の猪名川町)、三輪村(現在の三田市北部)などからも多くの参詣者が集う。
 写真左にみえる神社本殿は「三間社流造」と呼ばれる最も古い建築方法のひとつだそうで、1915年(大正4年)に国指定重要文化財になった。

2008.3.15 2014.1.19

>> 波豆八幡神社・厄除まつり 臨時輸送(阪急田園バス)
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 旧川辺郡西谷村にある波豆八幡神社は、現在の猪名川町・三田市といった周辺地域から多くの参拝者がいた。また、これらの地域には神社の「世話役」がおり、長らく地域間でのつながりがあった。
 阪急田園バスでは、神社側から委託を受けて、杉生新田・柏原~波豆間で「貸切」運行を行っている。神社の世話役・総代を担当されている方のお話では、もともとは車で相乗りをして参拝しており、今のようなバス送迎になったのは今から40年以上前からではないか、とのこと。当時はまだ、村営バスとしての色があった西谷自動車。阪急田園バスと社名が変わった今でも、地域間のつながりは保たれている。
 
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 2014年1月、この年も運行があるという話を伺い、さっそく杉生新田
から乗ってみることに。

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 この日、北摂地域には寒波が到来。バスはタイヤチェーンを巻いて発車を待っていた。あくまで「貸切」運行であるせいか、LEDの行先表示は電源が切られ、何も表示はなく、代わりに厄除祭のチラシが窓に掲示されていた。

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 バスは杉生新田から阪急バス杉生線を南下する便と、柏原から槻並を経由し阪急バス杉生線を南下する便の2便が運行されていた。
 波豆神社へ向かう時間帯は、ちょうど日生中央行の定期便の運行と時間が被っていた。バス停で待つ客層を見てみると、10代・20代の若年層は日生中央行きの定期便に、高齢者層はこの神社行きの臨時便をそれぞれ待っているようだった。乗務員とともに添乗する神社の世話役が乗車しようとする旅客に「このバスは波豆八幡神社の参拝バスです」と告げると、このバスに乗らない旅客は「え?何それ?」と不思議そうな顔をしていた。猪名川町と西谷地域を結んでいた「広根線」という路線『網』がなくなって(1972年11月1日廃止)から40年以上経った今、2地域のつながりが薄れていってるような気がした。

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 バスは、かつて路線があった川床口~長谷間を越えて、波豆へと目指す。猪名川町内・西谷地域ともにコンスタントに乗客がいたのが意外だった。

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 1972年11月1日に西谷バス・広根線が廃止されてからも、猪名川町と西谷地域を、年に1回つなげていたこの送迎バス。私以外は地元住民や神社の世話役の利用が主だった。
 波豆八幡神社による「貸切送迎バス」という立場を考えると、趣味目的で利用するのは気が引けるのは事実だ。ただ、この地域のつながりを肌で感じたいのであれば、地域の文化や歴史を調べたいのあれば、一度乗ってみてもいいかもしれない。

>> 2014年1月19日 波豆八幡神社厄除祭送迎バスの運行実績
※ 運行内容は「貸切送迎」という性格から、年度によって異なる可能性があります。

猪名川方面(乗車料金:なし)
バス2台で運行。乗降場所は杉生線の各バス停
・1号車
 柏原10:00→杉生10:10→笹尾10:20→栃原10:20→
 槻並10:25(バス停なし)→木津10:25→川床口10:30→八幡神社10:40着
 ・2号車
 杉生新田9:50→(以下1号車と並走、槻並は経由せず県道を南下)→八幡神社10:40着
・復路は八幡神社12:00発。往路と逆ルートで運行。
以下、筆者注:
 1号車と2号車は杉生で合流する運行形態をとる。1号車の往路は楊津小学校前交差点を東進して槻並方面へと向かっていたが、その後の運行経路は不乗だったため不明。2号車は楊津小学校前交差点をそのまま県道を南下していった。
 川床口バス停はローソン前で、宝地ヶ鼻は下野田橋西詰でそれぞれ乗車扱い。貸切運行という性格を生かして臨機応変に対応していた様子だった。
 宝地ヶ鼻~波豆間は県道68号を経由。復路では、波豆バス停で乗車扱いをしたあと、キッチン千苅の転回場で折り返した。
 1号車の復路は、槻並で降車する旅客がいなかったため、槻並を経由せずに県道を北上した。
 2014年1月の運行は運行ルートや時刻を変更していた。また、紫合方面にも送迎便があったそうだが、今年は午後の便の運行はなかった。

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