2007.12.30 Sun
1830 箕面森町地区センター(みのお しんまち ちくせんたー)
箕面市北部の止々呂美に出来た新興住宅地「箕面森町」の中心部・地区センター内にあるバスターミナル。ここを発着とする箕面森町線は2007年10月1日に街開きとともに誕生したもので、先に同年5月に開通した箕面有料道路(愛称は「箕面グリーンロード」だが、地元では施工前から「箕面トンネル」と呼ばれている)を介して千里中央と箕面森町とを結んでいる。
箕面森町や箕面有料道路をはじめとした開発は、余野・希望ヶ丘などの周辺地域にとってみれば早期完成が望まれており、数十年越しの悲願の達成となった。箕面森町線のバス輸送会社審査書類*によれば、箕面森町線とともに周辺地域への路線拡大が提案されていたが、北大阪ネオポリス線などの周辺路線では収益等の面から、現状として路線改編はまだ現実味が帯びていないもののようだ。
*http://www.pref.osaka.jp/minoh/nyusatu/pdf/061129sinnsakouhyou.pdf,「水と緑の健康都市(箕面森町)バス輸送事業に係る事業者募集 審査結果」3-1-8,水と緑の健康都市(箕面森町)バス輸送事業支援事業者選定審査,委員会,H18.11.29
バスターミナルの全景はこんな感じ。写真左奥(東側)には駐車場・駐輪場がありパークアンドライドも可能だ。バスバースは合計3箇所で、写真左側と右側に おりば が、中央部に のりば がある。
今のところ箕面森町内にある停留所はこの「箕面森町地区センター」と「とどろみの森学園前前」(仮称:小中一貫校前、2008年4月から新設)のみだが、住宅内にはバス停(バース)が設置出来るような所が何箇所もあり、将来的には住宅内を回るバスも出来るように推測される。このときは数件程度しか家が建っていなかったが、将来的にどのように発展するのか楽しみなところだ。
おりば(駐輪場側)
普段使用している おりば はこの東側の方。 後ろに見える建物は地区センターで、今のところはコミュニティストア(コンビニ)と事務所、休憩場所などがある。中にはTVやトイレ等、ある程度の設備が揃っており、バスを待つまでの暇つぶしにはもってこいだ。おそらく将来的にはコミュニティセンターとして活用されるものだと思われる。
停名が記載されていない降り場標柱。
のりば 千里中央方面
地区センターのほぼ玄関前にある のりば。
別アングルで撮影したもの。
標柱はこんな感じ。標柱自体は流用品。後ろには地区センターの玄関が見える。
2008年4月の増便ダイヤ改正の際に「とどろみの森学園前」停が新設され、この標柱も次停留所表記も上から訂正・貼りなおされた。
おりば(西側)
箕面森町事務所前にある降り場。
<箕面森町線>概要
千里中央〜箕面森町(水と緑の健康都市)のバス輸送については、大阪府の「水と緑の健康都市(箕面森町)バス輸送事業支援事業者選定審査委員会」によって2006年9〜10月に募集を行い、同年11月末に阪急バスが運行することになった*。
そして2007年10月1日、箕面森町線は街開きとともに運行開始する運びとなった。阪急バスが箕面有料道路経由の路線を持つのはこれが2例である**。
箕面森町線は運行赤字分を大阪府が補填する補助路線。このため、使用車両も低床型の専用車両に限られており、また、途中で有料道路を経由するため、各車両には通行許可がされており(車両フロント部に許可証が掲示されている)、従来「特大車」で払うべき通行料が「大型車」の通行料金になっている。このため、箕面森町線担当車両が他路線で、また他路線担当車両が箕面森町線で運行することは禁止されている。
運行開始当初の運行本数は17往復/日だったが***、2008年3月20日改正以降は平日37、土日祝34往復/日と倍増した****。またこの改正では箕面森町内に「とどろみの森学園前」停を新設、終便発車時刻の繰り下げなど利便性を向上させた。
また運行開始から路線担当は豊能営業所(阪急田園バス豊能支社)であったが、2008年7月6日からは新しく「箕面森町出張所」が新鋭車両6台を迎えて開所した。
千里中央〜箕面森町地区センター間は約25分、400円で結ばれている。
*http://www.pref.osaka.jp/minoh/nyusatu/pdf/061129sinnsakouhyou.pdf,「水と緑の健康都市(箕面森町)バス輸送事業に係る事業者募集 審査結果」3-1-8,水と緑の健康都市(箕面森町)バス輸送事業支援事業者選定審査,委員会,H18.11.29
**1例目は2007年5月からの千里中央〜北摂池田メモリアルパーク系統。ただしこれは北摂池田メモリアルパークからの受託貸切運行であるため、一般路線としてはこれが初。
***http://bus.hankyu.co.jp/whats_new/070920.pdf
****http://bus.hankyu.co.jp/whats_new/080310a.pdf
千里中央・中之島待機場で待機中の[1]箕面森町行。箕面森町ラッピングが施された新鋭低床車両が使われている。
森町地区CTで発車待ちをしている箕面森町線[1] 白島経由千里中央行きバス。この路線を担当する豊能営業所での新鋭車両導入は、1997年のネオポリス線以来。(※希望ヶ丘自治会と阪急バスとの契約により9年間だけ使用。コミュニティバスである豊能町内線の新車導入を除く)
箕面森町ラッピングの[1]千里中央行きバス。
「すぐに行ける森でらくに生きる」「千中からバスで直通」の箕面森町。
止々呂美南→白島間の箕面有料道路を走行中の車窓風景。なお、初めて阪急バスが箕面有料道路を通るようになったバスは、受託運行している北摂池田メモリアルパークの墓参送迎便(トンネル開通と同時に運行開始)。それから5ヶ月ほど遅れて箕面森町線の運行が開始された。
2008年7月6日に営業開始された阪急バス箕面森町出張所(豊能営業所管轄)。地区センターから西へ数百mのところにある。箕面森町線の運行のみを担当しており、乗務員は豊能町希望ヶ丘にある阪急田園バス豊能支社との掛け持ちになっている。また、一部の車両は森町出張所開設以降も豊能営業所で待機されている。
出張所の開設は2004年3月の彩都出張所(茨木営業所管内;2007年3月21日に営業終了)以来のこと。
箕面森町線では3dayチケットなどの企画乗車券は利用出来ない。
2007.12.29 2008.6.28 2008.8.10 2008.8.30
2008.9.7 ver.4.0
<コラム1>それでも良くなった、箕面森町線周辺の移動網。
希望ヶ丘・余野などを始めとした豊能町等の地域では、共交通の路線網が充実していないため、マイカーによる移動が普通だ。最寄り駅(茨木・池田・千里中央)を始め、「バスの本数が多いバス停」まで行き、パークアンドライドを利用して市内に行く人間も多い。マイカーでの送迎や相乗りなどもまた然りで、豊能や能勢などの地方では良く見られる光景だ。
箕面森町線の開設によって、豊能町域からより近い「箕面森町」でパークアンドライドをして千里中央に行くという選択肢も出来ている。同路線は北大阪ネオポリス線より「運行時間帯が長く、本数も多い」「運賃も安い」、そして何よりも「道が良い」という利点もあり、箕面有料道路をマイカーで通るよりもバスで通ったほうが安上がりになる。
こうした移動の仕方は、昔からバスとマイカーを上手に使い分けているこの地域ならではのものだろう。(※現地での聞き取り等を元に作成)
↑イメージ図。クリックすると拡大します。
<コラム2>経由するのに停まってくれない?〜豊能町内線〜
2008年6月1日からは、豊能町内線の東西巡回系統が従来の野間峠経由から箕面森町経由にルート変更したが、豊能町が運行補助をしていたり、運賃制度などの事情があり、途中経路の箕面森町は「通過」することになっている。 箕面森町に停車してほしいとの声もあるようだが、豊能町が運行補助をしている関係上、町外の停留所には停められないのである(※能勢町の野間峠〜本滝口〜川西市黒川間について同様のことがいえる。京都交通が廃止になっても、豊能町内線は停車しなかった。) また、1乗車100円という運賃制度などのせいもあって、陸運局からの許認可が下りないなどの理由もあるようだ。
結果的に「町内移動」という本来の運行目的を守ろうとしたために、町民に不利益が被る結果になってしまった今回の路線変更。余野・希望ヶ丘などの豊能町域は、町内域だけで生活を完結することが出来ない地域(買い物も茨木・池田・千中・亀岡に出るのが普通)なので、そうした事情に配慮しない、ということだろうか。
ともかく、たかが停留所ひとつ停めるだけでも色々と問題があるらしい。
(※現地住民への聞き取り等を元に作成)