阪急バス路線物語

阪急バスが運行する京阪神地区・国内各都市を中心に、「バス停」とその風景を撮り続けています。

0259/3415 柏原(かしはら)

2020年5月25日より杉生線(杉生~柏原、杉生~杉生新田間)の路線休止に伴い、停留所は休止します。

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 猪名川町柏原字石船1番2号地先にある停留所。杉生線の終点のひとつでもあり、柏原車庫が設置されていたこともあった(詳しくは後述)。
 1961年5月24日、杉生線・柏原口~柏原間の路線延伸に伴って停留所は新設された。2020年5月25日より、猪名川町によるデマンド交通「チョイソコいながわ」実証運行に伴って、杉生線・猪名川町内線の一部区間(杉生~柏原間など)が路線休止されることになり、停留所も休止されている。

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 もともと阪急バスは柏原口までしか乗り入れることができなかったが、道路環境等のために集落の中まで乗り入れることができなかった。柏原口~柏原間が延伸したのは1961年5月24日のこと。当時の町広報誌を見ても柏原地区内への延伸が、地区住民にとって悲願だったことが伺える。(『念願かない 阪急バス柏原へ乗り入れ』. 広報いながわ. 43号. 1961年6月25日)

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 バス停の後ろは「柏原の棚田」と呼ばれる棚田があり、とても美しい。

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 冬の柏原。

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 猫の額ほどの大きさにバスが1台駐車できるスペースがある。

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 折り返し発車までの時間を待つ日生中央行きのバス。

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 2006年当時の時刻はこんな感じ。日生中央行きのバスもかつては池田まで運行されていたり、能勢町森上への路線が運行されていたこともあった。

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 しっかりとした造りの待合所。蛍光灯やトイレも設置されている。

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 実はこの待合室は、かつてここにおかれていた柏原車庫の建物であるようだ。「阪急バス30年史」(1959年発行)によれば、池田営業所の車庫として設置され、建坪18.68坪の木造平家で宿直室も設けられていたという。

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 柏原中・杉生・日生中央方面の標柱。

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 2020年に撮影したもの。

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 バスの折り返しはT字路を一旦大野山方向に右折し、その後このようにバックで停留所に入る。


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 [61]系統・柏原行き。2006年時点では能勢・猪名川営業所の管轄路線で、主な運行は能勢営業所が担当していた。

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 日生中央から杉生方面に北上すると徐々に雪深くなっていく。

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 猪名川町では2020年5月25日からデマンド交通の社会実験を開始することになった。阪急バス杉生線は社会実験が行われる間(2022年3月末までを予定)、杉生から以北の区間は運行休止となる。



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 隣の宝塚市西谷の波豆八幡神社で厄除祭が実施される際に運行する参詣バスの案内。もともと、この神社の厄除祭はそれこそ盛大に行われており、杉生や柏原地区にもその祭りに関わる役員がいたのだとか。

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 波豆八幡神社が独自に送迎輸送をしており、西谷バス(阪急田園バス)に要請する形で貸切バスを運行していたこともあった。2007年1月の運行では阪急田園バスが要請を受けて運行しており、柏原10:00発、杉生新田9:50発(二系統)で、杉生・六瀬支所前(笹尾)を経由して波豆神社へ走っていた。なお、2014年1月を最期にして、阪急田園バスによる貸切運行は行われていない。

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 2014年1月の取材の様子や関連記事は
こちらこちらを参照。



【補足】大野山(おおやさん)

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 標高753mの山で、猪名川渓谷県立自然公園のなかにある。猪名川の源流が流れており、アジサイの名所としても有名。山頂付近は「大野アルプスランド」として整備されており、町立の『猪名川天文台Astropia』(写真)のほか、キャンプ場(利用客の破壊行為により2019年1月から閉鎖)などの施設がある。また、山頂付近には阪急バス社員の登山サークルによる施設(阪急バス山の会 大野山荘)もあり、登山者はこの施設も参考にしながら登山に臨むようだ。
 大野山山頂へは阪急バス杉生線「柏原」停留所からは3kmほどの山道を登らなければならず、歩いても1時間ほどかかる。また、杉生線「西軽井沢」停留所から西へ3kmほどの登山道を登ることもできる。柏原方面からの登山道は車での登山も可能だが、一方通行の狭隘路であり、運転には注意を要する。



2006.7.23 2020.4.23

2007.10.12初版公開 

波豆神社と六瀬村との関係を調査するにあたり、猪名川町役場生涯学習課・菅澤様ならびに阪急田園バス(株)本社営業所様にご協力いただきました(2007年夏頃)。お礼申し上げます。

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