阪急バス路線物語(BLOG ver.)

阪急バス・阪急田園バスが運行する京阪神地区を中心に、「バス停」とその風景を撮り続けています。

さくらであい館(さくらであいかん)

この停留所は、2018年3月31日~4月10日の間で供用される臨時停留所です。

sakuradeaikan_021.jpg 
 京都府八幡市八幡在応寺、淀川河川公園管理センター「さくらであい館」駐車場内にある停留所。2018年3月31日~4月10日、「背割堤さくらまつり」開催に伴うシャトルバス『かぐや姫・さくらバス』の運行にあわせて新設された。
 昨年同時期に(旧)八幡桜まつりが開催された際には、さくらであい館・乙訓地域を結ぶ無料周遊バス『かぐや姫・さくら周遊バス』を運行していたが、乗客定員23人のマイクロバス(京都京阪バスに運行を委託)での運行だったこともあり積み残しが発生したり、臨時駐車場を設置していたものの道路混雑が酷い状況となった。これを鑑みた京都府などは、アクセス方法を公共交通機関だけにしぼり、また阪急線側からのアクセスも確保するために、阪急バスに運行を依頼し、路線バスとしてシャトル運行することとなった。

sakuradeaikan_002.jpg 
 桜の開花時期が例年より早まったこの年。初日から多くの花見客がこのシャトルバスを利用した。

sakuradeaikan_090.jpg 
 バス停は「さくらであい館」の駐車場内に設置された。バスは、手前側のコーンがあるところから入り、奥側から出ていく。

sakuradeaikan_076.jpg 
 出口側から撮影したもの。警備員などが常駐し、バスや関係車両以外が駐車場に入れないように規制をかけていた。

sakuradeaikan_088.jpg 
 バスのりば・おりばの様子。この位置でバスは乗降扱いをおこなう。

sakuradeaikan_018.jpg 
 さくらであい館に到着したバス。多くの花見客を降ろしていく。
sakuradeaikan_105.jpg 
 復路の阪急西山天王山行き。こちらも花見からの帰り客を多く乗せていた。

sakuradeaikan_027.jpg  
 さくらであい館バス停の標柱。臨時停留所のためか、木製標柱が代用されていた。

sakuradeaikan_039.jpg  
 柱にも分かりやすく「西山天王山駅行きバスのりば」という表示をいれた。

sakuradeaikan_031.jpg 
 円板はこちら。「阪急バス」ではなく「背割堤さくらまつり  かぐや姫・さくらバス」という表示がなされた。

sakuradeaikan_044.jpg 
 阪急西山天王山行きの時刻表。渋滞でダイヤが乱れる可能性も踏まえて、バスが発車すると該当便の時刻を消していくことで、アナログ的に運行状況をわかるように工夫していた。

img_20180331_270.jpg  
 車内運賃表に表示される「さくらであい館」。

▼ 淀川三川合流域「さくらであい館」
img_20180324_21.jpg 
 「さくらであい館」は2017年3月25日にオープンした施設。木津川・宇治川・桂川の3つの川が出会うこの合流地点は、川幅が狭くなり、氾濫の原因となっていた。このことから、1925年(大正14年)から桂川・宇治川間に新たな堤防をつくった。このような合流地点での防災を目的とした堤防のひとつが「背割堤」と呼ばれる。昭和3年には下流側の工事がはじまり、昭和5年に宇治川・木津川の流れを分ける新しい隔流堤が完成。これにより、木津川が増水しても宇治川へ逆流することを防げるようになった。現在ではこうした堤防群もあわせて「背割堤」と呼ぶようになり、京都屈指の桜の名所となった。さくらであい館は、そうした三川合流域付近の市町村の観光面の交流の活性化を目的として設置された。

sakuradeaikan_093.jpg 
 さくらであい館には展望塔も設置されている。さくらまつり期間は繁盛期利用者への安全確保や過度の集中をおさえて適切な利用誘導や警備等を行う目的で有料化されている。有料でもこの塔に上がるのを待つ多くの花見客でが長い列が出来ていた。

img_20180324_28.jpg 
 桜が開花する前の閑散期に撮影したもの。地上25mから背割堤の桜を眺めることができる。遠くは京都タワーも見ることができた。

sakuradeaikan_070.jpg 
 さくらまつりでの会場の様子。2018年は桜の開花時期が例年より早まり、多くの花見客が来ていた。

sakuradeaikan_062.jpg 
 祭り期間中には出店もある。250本もの桜が植えられた背割堤は1.4kmの道のりで、歩いて往復すると1時間ほどかかる。

img_20180324_9.jpg 
 背割堤から京阪八幡市駅までは徒歩10分ほど。阪急京都線沿線に戻るには、淀駅からのバスに乗る方法もある。

img_20180324_14.jpg 
 京都乙訓エリアには、背割堤にも多くの桜花見スポットがある。さくらまつりのパンフレットには、観光活性化のために、淀川右岸の向日神社(向日市)や長岡天満宮・勝竜寺城公園(長岡京市)など、淀川左岸では松花堂庭園・美術館(八幡市)なども併せて『「さくらであい館」からひと足のばしのお花見スポット』として紹介されている。京阪八幡市駅などから同庭園・美術館には京阪バスを利用していくことができる。京阪八幡からであれば運行本数も30分に1本とそこそこある。

▼ [直行]阪急西山天王山~さくらであい館 直行バス(かぐや姫・さくらバス)
img_20180331_273.jpg 
 2003年8月に開通に大山崎~八幡・淀・久御山を縦断する国道478号線が開通したことにより、淀川を越える道路網が広がった。今回のシャトルバスでも阪急バスとしては初めてこの国道478号線区間を経由することとなった。
 ルートは、阪急西山天王山~勝竜寺交差点~国道171号線~国道五条本交差点~国道478号線~京守交差点~府道13号線~さくらであい館駐車場であり、距離にして4.3kmほどある。
 
img_20180331_280.jpg 
 八幡市・大山崎町境を通過する様子を車内から撮影。八幡市域に阪急バスが乗り入れるのは今回が初だ。

img_20180331_230.jpg 
 運行初日初便の様子。出発の30分ほど前から列が延び、80名ほどが並ぶことに。かつての後扉車に比べて、現在の中扉車は定員が減り、60名ほどしか乗せられないことから、積み残しが出てしまった。ここまでの利用者は予想外だったのだろう。

img_20180331_240.jpg  
 阪急西山天王山バス停では1番のりばで乗車扱いを行う。一般路線の発着も多くあり、シャトルバスが入線するのにも、やや苦労している様子だった。

img_20180331_236.jpg 
 阪急西山天王山発の時刻表。こちらも出発済みの便は消している。

img_20180331_337.jpg 
 阪急西山天王山に到着した直行バス。特に復路の2便目以降は多くの花見客を乗せていた。

img_20180331_213.jpg 
 [直行]さくらであい館行き。「かぐや姫・さくらバス」という愛称は、各種表示や車内放送などでも使われることはなかった。

img_20180331_216.jpg 
 [直行]さくらであい館行きの前面行先表示。LED行先表示や車内放送のデジタル化でこうした臨時輸送にも、専用のもので対応できるようになった。

img_20180331_225.jpg 
 横面の表示は、上段の桜の模様が楽しい雰囲気を醸し出してくれていた。「担当者が頑張って描いたんです」との係員さんの談。かつてデザインを凝らした方向幕が多彩になった阪急バスだが、その心意気は単色LEDになっても健在。カラーLED式の行先表示が導入される日が来れば、もっと多彩なデザインが増えるのだろうか。わくわくしながらその日が来ることを待ちたい。

img_20180331_229.jpg 
 後面は表示サイズのこともありシンプルに。

img_20180331_289.jpg 
 復路の[直行]阪急西山天王山行き。

img_20180331_281.jpg 
img_20180331_333.jpg  
img_20180331_292.jpg  
 前面・横面・後面の各行先表示はこんな感じ。

細かいところ…
 停留所コードは往路・復路に関わらず、乗車時は9998、降車時は9999を設定していた。
 乗車時にタッチをしなくても降車時に運賃を支払う仕様になっていた。


2018.3.31
関連記事

 停留所(一般路線・番号無し)