阪急バス路線物語(BLOG ver.)

阪急バス・阪急田園バスが運行する京阪神地区を中心に、「バス停」とその風景を撮り続けています。

あのバス停の由来は?~峡谷を探せ~

第二段。今回は「鎌倉峡」「蓬莱峡」です。
有馬線で、宝塚から有馬(有馬温泉・有馬駅前)へは2つルートがあり、
一つは国道176号(名塩道路)を経由する「鎌倉峡」経由、
もう一つは県道宝塚唐櫃線を経由する「蓬莱峡」経由です。

蓬莱峡経由では車窓から険しい岩場が見えますが、
鎌倉峡経由はただただダンプ街道を走るのみで峡谷がどこにあるのか分かりません。

そこで、ふたつの峡谷の場所を改めて紹介。
・・・登山マニアにとっては有名どころ?(;・ω・)

◆鎌倉峡~バス停からの到達が困難な峡谷~
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 まずは「鎌倉峡」。
 はじめにバス停の位置を確認しておきましょう。現在では、西宮市山口町・有馬病院前交差点付近にある「鎌倉峡」バス停ですが、国道176号整備や中国自動車道開通前には、現在の中国道高架下にありました。(図中の「(旧)鎌倉峡」がそれ。点線区間が旧国道176号だった。)
 そして、もう一点、確認しておきたいのが、峡谷「鎌倉峡」。こちらは神戸市北区道場町生野にあります。
船坂から武庫川に流れる船坂川沿いにある峡谷で、一般には北側のJR道場駅方面からのアクセスがなされています。
 この「(旧)鎌倉峡」バス停と「鎌倉峡」ですが、旧バス停から下流に下っていけば鎌倉峡にたどり着くのが地図で分かります。
 ただ、ゴルフ場が建設されたせいか、登山道が消失(もしくは元から無かった)したからか、『道なき道』つまり道の整備されていない船坂川沿いを行かなければたどり着くことは出来ません。鎌倉峡には大きな岩石がゴロゴロとあり、鎖やロープを伝わなければいけない場所だそう。よほど登山や渓谷歩きになれている人でなければ、山口町側からアクセスは困難、というわけです。
 ちなみに、かつて神鉄バスに「鎌倉峡口」というバス停がありましたが(1999年4月1日運行休止)、こちらは道場側から、つまりアクセスが容易な側に設置されていました。
 なお、鎌倉峡の由来ですが、現地案内板(北区区役所・道場町連合自治会設置)によれば、「かもしか谷が訛った(摂津名所図会より)」「鎌倉時代に幕府の執権だった北条時頼が立ち寄ったから」といった説が有力だそう。
 
◆蓬莱峡~車窓からも見える険しい地形~
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 次に「蓬莱峡」。車窓からも白く険しい山肌が見えてきます。こちらは鎌倉峡と比べて、バス停から近い位置にあり、わりとアクセスも容易です。「蓬莱峡」の由来は、峡谷の景色について、かつての山口村村長が朝鮮・蓬莱山(現在の北朝鮮にある金剛山のこと)の景色に似ていると言ったからだそう。
 また、「蓬莱峡」から南には「座頭谷」があり、砂防ダムが多く設置されています。こちらの由来は、有馬に湯治に一人で行こうとした座頭(盲目の人)が、この谷に誤って入り込み死んでしまったことから。
 さらに「知るべ岩」が、蓬莱峡東端にあります。こちらは、このあたりで道に迷う人が多いという話を聞いた豊臣秀吉が道しるべを設置させたことから来ているのだそう。
 これらはバス停からほど近い距離にあり、道も整備されているので、奥地に行かなければそう問題はないでしょう。
 ちなみに「蓬莱峡」の表記ですが、バス停標柱は「蓬峡」だったり「蓬峡(来の「」の部分が「人人」)、はたまた路線図や現地案内板では「蓬峡(萊は草冠)」、方向幕では「蓬来峡(蓬は二点しんにょう)」となっています。果たして正解は?

 宝塚から有馬温泉に向かう途中、こうしたところで途中下車するのも良いかもしれません。・・・ただし、本格的に登山するなら装備は十分に(`・ω・)

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